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宝生山 勝因寺

空海ゆかりの寺 山出の虚空蔵さん

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小天狗の鐘(県指定文化財)

79_1.jpg 勝因寺の梵鐘は、慶長17年(1612)製作で三重県内で三番目の古鐘である。 「本願小天狗」と刻まれているこの梵鐘は、愛宕山大おり、小天狗さんが大峰山修行三十六度を記念しての製作寄進した物である。

 この梵鐘の作者は、銘文によると「南都天下一作久怡(きゅうい)/弥左衛門」で、さらに四十九村の「善右衛門」、「源七」、「新四郎」等の名前も刻まれている。また南都とあるように、久怡と弥左衛門は奈良の鋳物師で、東大寺大仏の修復(補鋳)に関わった人物とみなされているらしい。当時活躍していた著名な鋳物師が、製作に関わっている点が注目される。彼らは、同じ年に奈良・大峰行者堂の梵鐘も製作しているが、その寄進者が小天狗清蔵で、修験者としてのつながりが両者を結んだという指摘もある。

79_2.jpg 明治初期廃仏毀釈の難に遭い、大福寺は取り壊されたが、この梵鐘は小天狗さんが晩年在住した勝因寺に移され、現在に到っている。